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さて本校は、明治三十一年の創立以来、今年で百十六年目を迎える県内屈指の伝統校であります。この間、本校教育の指針、即ち「剛健質朴」、「青雲の志」、「天佑自助」の教えのもとで、文武両道を旨とし、自らを鍛え、巣立っていった卒業生は二万六千有余名に達し、県内はもとより、国内外で幅広く活躍しております。
また、平成十八年から併設された定時制課程は、新校舎「青雲館」に移転して七年目を迎えます。全国大会で活躍している運動部や「かまくらづくり」などのボランティア活動がとても盛んであり、地域と共に歩む学校として存在感を増しております。進路面においても、自分の目標や興味関心に応じて学べるカリキュラムを通して、就職はもちろんのこと、国公立大学への進学も実現しております。
全日制・定時制共に、皆さんが意欲的に取り組むことで大いに成長できる学校となっております。新入生の皆さんが本校での生活を通して、自らの可能性を最大限に伸ばしてくれることを期待しております。
さて、新入生の皆さん。今日からいよいよ横手高校生としての生活が始まるわけですが、そのスタートに際して、二つお願いをしたいと思います。
一つ目は、先程述べた本校教育の三つの指針をしっかりと心に刻んでいただきたいということです。即ち、「剛健質朴」は、身共に健康でたくましく、質素であることを求めている言葉ですが、これは、皆さんに対して、いまだ学びの途上にあることを自覚し、自らを鍛えるに際して、謙虚な心を忘れてはならないと戒めているものであります。また、「青雲の志」は、高く大きな理想を掲げて努力すべきことを求める言葉ですが、これは、独り自分のことのみならず、自他を含む社会に貢献しようとする志の大切さを教えております。「天佑自助」は、人に頼らず自立して努力する者に未来が開かれることを伝えておりますが、これは、如何なる困難があっても、未来を信じて直向きに努力を継続することの大切さを教えております。